
今日の焙煎から...
しっかり2ハゼまでいれております。
実はブログに書くか迷っていたのですが、全国各地の井上さんの焙煎機を使っていらっしゃるお店が井上さんとの思い出を載せており、弔意を示されているので書かせていただきます。
この商売の開業を決めたときは焙煎機の候補の一つとして「井上製作所」を知りました。
アポイントを取り家内と初めて訪問した、まだ何もわからない私たちに6時間近くお話しをしてくださいました。
その時「職人魂」を真っ先に感じました。
父親が16歳のときから中国料理をやっていて、生まれてからずっとその後ろ姿をみて育ったのでそういう人にはすぐピント来るんです。
購入してからも毎年夏に訪問し、八ヶ岳の美味しいお店に連れて行っていただきました。
病気のことを知ったのは2年前の夏、その20日前に同じ病気で家内を失ったので「またか、ウソだろう」という思いが真っ先に浮かび、翌日長野の会社に向かいました。
家内の経過を経験したばかりだったので、お顔を拝見した時「大丈夫、絶対治る」と思いました。
最後にお会いできたのは昨年の11月築地の癌研に来られた帰りに奥様とごいっしょに店に寄っていただいたときでした。
私も井上さんもカメラが好きで「今度入笠山に高山植物撮りにいこう」という約束が果たせず残念でなりません。
3月26日最後のメールでは相当悪い様子がわかりましたので、毎日家内の位牌にお願いしてました...
今はアンドロメダ銀河M32にある井上さんの会社でコーヒー三昧の生活をされていることと思います。
謹んでお悔やみ申し上げます。コロナ禍の状況ですぐに手を合わせに伺えなくてごめんなさい。